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2010.06.27 (Sun)

今日の写真は、みなさんご存知クロワッサン。
≪皮がパリっとしていて中がふんわり柔らかいクロワッサン。フランスのパンとしてみなさんが真っ先に想い浮かべるものでもありますね。本来、クロワッサン(croissant)はフランス語で「三日月」という意味なんです。これは授業でもちょっとお話しましたね。なるほど、言われてみれば三日月形のかわいらしい形をしています。これは、食事がほとんどできなくなってしまった母のために姉が看病のたびに買ってきてくれる母の好きなドンク(DONQ)のクロワッサン。≫
おはようございます。
どんよりとした日曜日の朝ですが、みなさんもう目を覚ましたでしょうか?
今日は、パンつながりでフランス人の朝ごはんについてちょっとお話しましょう。≪フランス人の朝ごはん≫というと、みなさんどんなものを思い浮かべるでしょうか?
大抵の学生さんは「カフェ・オ・レにクロワッサン!」と言っていましたが、実はこれは不正解。普段は、バゲットを食べるんです。バゲット(baguette)とは、いわゆる「フランスパン」のことで、フランス語で「杖、棒」という意味を持っています。パン屋さんへ行くと大きなかごに立てかけられて焼きたてのおいしそうなバゲットがたくさん並んでいます。お店によって味や食感がちょっとずつ違うのでいくつかお店をまわってみるのも楽しいものです。ちなみに、フランスに「フランスパン」という名前のパンはありませんので気をつけて。
日本だと、フランスパン=ちょっと固いパンだと思われてしまいがちですが、フランスのバゲットはとっても美味。外の皮がパリっとしていて中がふわっもちっとしています。これをちぎってバター(フランスのバターはちょっと塩味がついています)をつけたり様々な果物のジャムを塗って食べます。もしくは、タルティーヌといって、フランスパンを半分に切ったもの(demie-baguette)を横に切れ目を入れて開き、そこにバターやジャムを塗って食べます。こどもたちは(大人もですが)、ニュテラ(Nutella)と呼ばれるチョコレート味のへーゼルナッツペーストを塗るのが大好き。このニュテラは、ガラスの小さな入れ物に入っていて、食べ終わるとガラスのコップに大変身。色々な絵柄がついているのでこどもたちは飽きずにたくさん集めていたりします。
さて、ではクロワッサンはいつ食べるものなの?それは、「日曜日の朝」なのです。ゆっくり起きてちょっと贅沢に朝食として食べるのがこのクロワッサン。日頃は、どこの国でも一緒ですが、学校や会社に行くためにバタバタしてしまう時間です。なかなか優雅に朝食というわけにもいきません。なので、せめて週末ぐらいはということでこのクロワッサンをたっぷりのカフェ・オ・レそして果物などと一緒にいただくのです。
パンを焼いたことがある人なら分かるかも知れませんが、このクロワッサン、実はバターやお砂糖をたっぷりつかうのです。バゲットは、基本的に強力粉とお塩とドライイーストのみで作られます。ちょっとボリュームがあるのとお値段もクロワッサンの方がちょっと高いので(高いといってもフランスでパンは毎日食べるものなので全体的にとてもお安いですが)、休日や特別な日にゆっくり食べるパンという位置に定着しています。カフェや学食などで出されるのも殆どの場合は普段遣いのバゲット、ちょっとクラスの高いホテルだとクロワッサンが添えられたりしています。どちらにしても焼きたてのパンのおいしいこと!ぜひ焼きたてのパンを召し上がれ!
最後に、余談ですが、この「朝食」ということばひとつとってもその国の歴史がちょっと垣間見られたりします。例えば、フランスは昔、朝食を家で取るという習慣がありませんでした。ですから、「朝食」という言葉自体がありませんね。フランス語では、「朝食」は「小さい昼食」=petit déjeunerと表現します。こんなところにも文化の違いをみることができます。英語では、朝食はbreakfast。つまり、fast(断食)をbreak(やめて)最初にとる食事という意味なんです。昔は眠っている状態=断食という考えがあったのです。言葉はこんなふうに人々の習慣や考えに深く結び付いているのでとても興味深いです。
さて、みなさんもおいしい朝食をとってよい日曜日を!
きょうのおまけ

大きなアマリリスの花が咲きました。アマリリスというと小さい頃ピアノで弾いた「♪ソラソドソラソーララソラソファミレミード♪」という曲をいつも思い出します。南アフリカ原産のお花だそうです。
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