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    灰の水曜日と四旬節――Mercredi des Cendres et le Carême

    2020.02.26 (Wed)

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    今日のお写真は、きれいな生け花

    ≪なんてきれいな生け花。こちらは、もう1月のお写真ですが、フランス語のレッスンへお伺いしているマンションのエントランスに飾ってあったお花です。毎回、今日はどんなお花かな・・・と楽しみにしています。お花の先生が活けに来てくださっているそうです。いつも季節をちょっと先取りしたお花が活けてあるので、ああもうそんな季節なのね・・・とこれから来る季節を感じています。この時は、レンギョウと桃のお花かな。外はまだ風が冷たい季節だったので、春のお花に心が癒されました。すこし早めに着いた時は、エントランスでお花をゆっくり眺めてからエレベーターに乗ります。以前、そんなところを管理人のおじさんに見られていたようで、「お花が好きですか?」と背後から声を掛けられました。まったく気付かなかったので、びくーっとしてしまいました。不審者だと思われたんじゃないといいけれど(>_<)。「いつもきれいですね」とちょっとだけお話しました。今日はどんより曇り空なので(冷たい雨もぱらぱら)、春のきれいなお花のお写真を選んでみました。≫






    こんにちは。

    今日は、寒いですね。昨日も雨が降ったりして気温が下がっているのを感じましたが、今日は更に寒く感じます。コロナウイルスが日本国内のみならず、世界のあちこちにも拡がり始めましたね・・・ 過剰な心配はよくないと分かっていますが、これといった決定的な治療薬がないと聞くと不安になってしまいます。ウイルスが目に見えない分、尚更。この間お話したヨーロッパの三大カーニヴァルの1つであるヴェニスのカーニヴァルも期間途中で中止となったそうです。異例のことだと思います(イタリア北部で多くの感染者が出て死者も出ているため)。



    さて、今日は今までのお話の続き(締め括り)で、四旬節のお話です。

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    画像はインターネットからお借りしました

    今まで、カーニヴァル→マルディ・グラ(Mardi Gras=肥沃な火曜日)とお話をしてきましたが、今日は灰の水曜日(Mercredi des Cendres)のお話です。


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    画像はインターネットからお借りしました

    カーニヴァルの意味はこちらでお話していますが(こちら→★)、その最終日がMardi Gras〔マルディ グラ〕と呼ばれる日。翌日からは、「祈りと懺悔の期間」へと入ります。46日間続きます。その初日にあたるのが、「灰の水曜日」。復活祭から遡るので毎年日にちは違いますが(復活祭は、必ず日曜日で3月22日から4月25日の間にきます)、こちらは必ず水曜日になります。1年生の学生さんたちもフランス語で曜日をやりましたから、mercredi=水曜日だと分かるようになりましたね。



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    画像はインターネットからお借りしました

    「灰の水曜日」は、”われわれ人間は、ちり(土)から生まれてそしてやがてまたちりに帰るのだ”という教えに基づきます。この日は、前年の枝の主日に使われた木の枝を燃やし、その灰で額に十字架を描く儀式が行われます。



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    画像はインターネットからお借りしました

    というわけで、この灰の水曜日から「四旬節」という期間に入ります。46日間続き、それが明けた日が「復活祭」となります。そう、イエスさまが十字架に架けられた後に蘇ったとされる日をお祝いする日です。とても重要な日。それまでは、われわれ人間の罪を背負って十字架に架けられたイエスさまの苦しみをわたしたちも共にしましょうという期間になります。派手なお祝い事や贅沢品を断って「祈りと懺悔の期間」に入ります(現代社会においてはなかなか難しく概念として残っているという感じです)。


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    画像はインターネットからお借りしました

    Carêmeは、ラテン語で40番目のという意味。かつて、イエスさまが荒野で40日間断食をしたことから、この名前が付きました。日本語で、「四旬節」と訳されます。実際は46日なのになぜ40日というカウントかというと、昔は日曜日は安息日として数に数えていないからです。これは、クリスマスのお祝いが始まるアドヴェントの数え方も同様です(なので、4週間前からではなく4つ前の日曜日からと教えているのです)。


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    画像はインターネットからお借りしました

    というわけで、ここまでのお話、少し分かるようになりましたか?カーニヴァルから始まって、マルディ・グラ、灰の水曜日、四旬節、復活祭とすべてつながっていきますので、1度その意味を知っておくといいかなと思います。西洋文化(西洋の歴史)を知っていないと、本当にただの賑やかなお祭り、クレープを食べる日、タマゴやウサギのチョコレートが出回る期間、で終わってしまいますから。




    今日から始まる祈りと懺悔の静かな期間を経て、この先にある復活祭へと向かいます。復活祭と春はちょうどつながります。かつて、春が1年の始まりだったのはイエスさまの復活(命の再生)と無関係ではないんですね。printemps(プランタン=春)という言葉にもその名残がみえます。ラテン語のprimus=1番目の+tempus=時。イタリア語のプリマヴェーラもみんな同じ語源です。

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    《プリマヴェーラ》
    サンドロ・ボッティチェッリ
    1482年頃
    テンペラ
    203 cm × 314 cm
    ウフィツィ美術館(イタリア、フィレンツェ)







    四旬節(le Carême)のお話は、今までにも何度もしています。参考にどうぞ。

    2019年の記事
    ≪mercredi des Cendres――今日は灰の水曜日、そして四旬節に入ります≫→★

    2017年の記事
    ≪灰の水曜日(mercredi des Cendres) ――四旬節~復活祭のお話≫→★

    2016年の記事
    ≪le Carême――四旬節≫→★


      













    今日のおまけ

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    最初の続き


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    こちらは、2月の初めにレッスンへお伺いした時のお花。チューリップのお花が入っていてとっても春らしい雰囲気。


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    黄色のお花はミモザかな。ヨーロッパで春を告げるお花です。


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    毎回足を止めてちょっと眺めてからレッスンへ向かいます。わたしの癒し。




    では、お終い。

    今日は、だいぶ気温が低くなっている気がします。空もどんより鉛色。風邪をひかないように気を付けて下さいね。わたしも、今朝は寒くて暖房を付けました(いつもは朝起きたらきれいな空気を入れたくてしばらく窓を開けて風を通すのですが)。朝から暴れまくっていたミヌーも(もうすぐ3歳半だというのに相変わらずのやんちゃぶり・・・)、暖房を付けたらおとなしくなりました。たたたっと嬉しそうに走ってきて、毛布の上でまったりし始めました(笑)。


    では、よい1日を
    Bonne journée !


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      メグミ

    Author:  メグミ
    大学第二外国語フランス語クラス(ⅠA/ⅡA・ⅠB/ⅡB・ⅢB/ⅣB)、美と芸術の歴史クラス、学外講座、専門学校、プライヴェートレッスン(グループ/個人)等を担当。本学公開講座、サテライト公開講座、NHK講座、NHK提携公開講座、市民大学講座、県民大学講座、美術展映像字幕などもこれまでに担当。

    英語英米文学科を卒業後、ホテルに勤務、その後留学準備期間を経て渡仏。パリ第3大学にて仏語学・外国語としてのフランス語教育学(FLE)専攻。1996年から2005年までパリに10年在住。日系企業での通訳/フランス語講師などを経て、現在フランス語教員、翻訳家。

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