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    行ってきました――≪コートールド美術館展 魅惑の印象派≫

    2019.09.12 (Thu)

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    今日のお写真は、街中のお花。

    ≪こちらは、昨日見かけたお花。涼し気なブルーが目を引くルリマツリ。ツル性の植物なので、塀の上からふわーっと道路側にせり出すように咲いていました。ここ数日は台風一過の影響か、軒並みこの夏の最高気温を更新するほどの暑さが続きましたね・・・アスファルトを日中歩いているとちょっと息苦しいような(>_<)。わたしはこの時レッスンへ向かっていたのですが、ちょっと早く着き過ぎてしまいそうだったので(その前に駅ビルで少し時間は調整してはいたのですが)、できるだけゆっくり歩いていたのです。個人レッスンであまり早くお宅に着いてしまうと申し訳ないので。でも、あの炎天下、額から汗がじわじわ出てくるような湿度と暑さでくじけそうになっていました。そんな時に目に入ったのがこちらのお花。塀からこぼれ落ちるような形で、葉っぱの緑と何とも言えない涼し気なブルーのお花に心が癒されました。時間もあったので、きれいだなーとちょっと近づいて見てみました。葉っぱがたくさんあって隠れて気付きませんでしたが、あるお方の旧宅跡でした。いつも通っていますが、気付きませんでした。この辺りは、文人や画家などの旧宅跡がたくさん残っているお屋敷街。炎天下の昼下がり、静かな通りで見つけた癒しのお花でした。≫






    こんにちは。

    もう9月も中旬だというのに、この暑さ・・・台風の影響とはいえ、この時期に夏の最高気温を更新したのは何十年振りの異例さとのこと。そんな中、千葉県では大規模な停電が続いていて本当に可哀想です。電気も水道も止まっていてどんなに大変か・・・早急にライフラインが戻ることを願うばかりです。



    今日は、美術展に行って来たお話。

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    コートールド美術館展が今週の火曜日から始まりました。イギリスのロンドンにある美術館ですが、それほど広く名前が知られていないかも知れません。正確には、ロンドン大学附属のコートールド美術研究所という名称で、コート―ルド(Courtauld)は絵画収集家であった実業家サミュエル・コート―ルドから取られたものです。特に、マネの名作《フォリー=べルジェールのバー》を所有することで有名ですが、通常殆ど外へ出ることがない作品がなぜ今回日本へ来ているかというと、コートールド研究所が今長期の改修工事に入ったからなのです。すばらしい印象派の作品の数々が海を越えて日本へ来ていますから、この機会に是非どうぞ。とてもよかったです。お勧めいたします。




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    わたしが行ったのは、開幕2日目の昨日。本当は初日の夕方に行こうと思っていましたが、その日はある女の子の個人レッスン最後の日だったので(この週末からいよいよフランス長期留学へ)いろいろ胸がいっぱいだったのと、ちょっと疲れも出たのか夕方からダウン。なので、翌日のお仕事の前に行ってきました。


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    上野の森(公園)を横切って、赤レンガの美術館が東京都美術館。すぐ手前に可愛いお花が咲いていて、そちら吸い寄せられてしまいました。お花に目がいってしまうのは、どこにいても。あはは(笑)。この日も東京は最高気温が35度を超えていて気分が悪くなるような猛暑日だったというのに、花壇の方へちょっと寄り道。


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    すぐ目の前は、上野動物園。学生さんたちが位置関係がよく分かるように、いつも美術館へ向かう時にちょっとお写真撮っておきます。全部、歩きながらさささっと撮るので(だって、ちょっと恥ずかしい)、構図も何もなってませんが(>_<)。


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    東京都美に到着です。赤レンガでちょっとレトロな雰囲気。好きな美術館です。


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    入り口に向かうところに、今開催中の美術展の大きなポスターがいつもこんなふうに貼り出されてあります。



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    今回のマネの《フォリー=べルジェールのバー》は、目を引きますね。


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    都美のシンボルでもある銀色の球体の前を通って


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    美術館の入り口は地下にあるので、一旦エスカレーターで下まで下ります。だいたいこの辺りで今日の混雑具合が分かります。フェルメールの時はこのエスカレーターの上まで行列でした(>_<)。


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    中に入ったところ。きゃー、びっくりする程空き空きです!お仕事カバンをロッカーに預けて(ロビーにたくさんロッカーがあります)、いざ入室。


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    入館する(チケットを見せるところ)もご覧の通り。ひとりも待たずに入れました。なんという幸せ。


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    入り口のところにも、大きなポスターが飾ってあります。ここまでお写真撮影可。


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    コート―ルド美術館展は行きたいと思っていたので、ぎりぎりでしたが前売りチケットを買ってありました。インターネットから買ったチケットは自宅でプリントアウトして通常のチケットと交換してくれないこともありますが、今回はちゃんと通常チケットに替えてくれました。嬉しい。






    中は、もちろんお写真撮れませんからここからは前にblogで紹介した記事を載せておきますね。名作揃いです。今回とてもいいなと思ったのは、展示がとてもゆったりしていたこと。コートールド氏の邸宅をイメージした壁の仕切りやお写真で、まるで彼のお家を訪れているような感じがありました。1つ1つの作品もゆったり飾られていて、動線もゆったり。このあたりは日本の美術館ではいつも気になるところなので(残念に思うところなので)、今回はそれがとてもよかったです。

    こちらの記事から一部載せますね。
    ≪美術展の案内――≪コートールド美術館展 魅惑の印象派≫≫→★




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    エドゥアール・マネ
    《フォリー=ベルジェールのバー》
    1881-82年
    コート―ルド美術館


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    エドガー・ドガ
    《舞台上の二人の踊り子》
    1874年
    油彩、カンヴァス
    コート―ルド美術館


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    ピエール=オーギュスト・ルノワール
    《桟敷席》
    1874年
    油彩、カンヴァス
    コート―ルド美術館

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    ピエール=オーギュスト・ルノワール
    《靴ひもを結ぶ女性》
    1918年
    油彩/カンバス
    コート―ルド美術館


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    ピエール=オーギュスト・ルノワール
    《春、シャトゥ―》
    1873年頃
    キャンバス/油彩
    59.6×73.7cm
    個人所蔵(サミュエル・コートールド旧蔵)


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    カミーユ・ピサロ
    《ロードシップ・レーン駅、ダリッジ》
    1871年
    油彩/カンバス
    コート―ルド美術館


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    クロード・モネ
    《秋の効果、アルジャントゥイユ》
    1873年
    油彩/カンバス
    コート―ルド美術館


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    ジョルジュ・スーラ
    《クールブヴォワの橋》
    1886-87年
    油彩/カンバス
    コート―ルド美術館


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    フィンセント・ファン・ゴッホ
    《花咲く桃の木々》
    1889年 
    キャンバス/油彩 
    65×81cm 
    コートールド美術館蔵 


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    ポール・セザンヌ 
    《大きな松のあるサント=ヴィクトワール山》 
    1887頃 
    キャンバス/油彩 
    66.8×92.3cm 
    コートールド美術館蔵 


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    クロード・モネ
    《アンティーブ》
    1888年 
    キャンバス/油彩 
    65.5×92.4cm 
    コートールド美術館


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    ポール・セザンヌ
    《カード遊びをする人々》
    1892-96年頃
    キャンバスに油彩 
    60×73cm 
    コートールド美術館


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    アンリ・ド・ドゥールーズ=ロートレック
    《ジャヌ・アヴリル、ムーラン・ルージュの入り口にて》
    1892年頃
    油彩・パステル、板に貼られた厚紙
    コート―ルド美術館


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    アメデオ・モディリアーニ
    《裸婦》
    1916年頃
    油彩/カンヴァス
    コート―ルド美術館


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    シャイム・スーティン
    《白い服の女》
    1923年-1923年
    コートールド美術館


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    ポール・ゴーガン
    《テ・レリオア》
    1897年
    油彩/カンヴァス
    コート―ルド美術館


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    ポール・ゴーガン 
    《ネヴァーモア》 
    1897年 
    キャンバス/油彩 
    60.5×116cm 
    コートールド美術館




    他にも、セザンヌの直筆手紙、トゥルーズ=ロートレックのポスターやロダンの彫刻などもきていました。作品総数も60点とちょうどいい数です。是非ぜひご覧ください。


    案内パンフレットより
    ――マネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴーガン巨匠たちの傑作が集結

    ロンドンのコートールド美術館は、イギリスが世界に誇る印象派・ポスト印象派の殿堂です。マネ最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》、ルノワールが第一回印象派展に出品した記念碑的作品《桟敷席》、セザンヌ《カード遊びをする人々》、ゴーガン《ネヴァーモア》など巨匠たちの代表作がずらりと並びます。それらが貸し出されることは滅多にありませんが、このたび美術館の改修工事のために多くの名作が来日することになりました。

    美術館の創設者サミュエル・コートールド(1876-1947)はイギリスの実業家で、卓越した審美眼を持つコレクターでもありました。
    フランス近代絵画の魅力を母国に伝えたいと、1920年代を中心に、精力的な収集を行います。1932年、ロンドン大学に美術研究所が創設されることが決まると、コレクションを寄贈。研究所はコートールド美術研究所と名付けられ、その展示施設としてコートールド美術館が誕生しました。

    本展では、その研究機関という側面にも注目し、美術史研究や科学的調査の成果を取り入れながら、作品を読み解いていきます。選りすぐりの絵画・彫刻約60点との豊かな対話をお楽しみください。






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    美術展を見終えると、ブティックに出ます。こちらも、人はまばら。ゆっくり見ることができました。絵葉書やポスター、ファイルやノート、バッグ、クッキーやキャンディーなどいろいろ並んでいました。前売りチケットを買ったり上手にお金を節約して、ブティックも楽しむといいと思います。あれ?関係あるかな?というフランスの栗のペーストやオリーブオイルなどもあってちょっと可笑しくなってしまいましたが(笑)。いいの、いいの、フランスのものは人気があるものね。印象派はフランス生まれですから。わたしは、今回も図録を買いました。


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    見た目もとても素敵ですが


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    中がとてもよかったです。ただ作品と名前を載せているだけの図録も時々あったりしますが、こちらは解説も詳しいですし、美術展会場でパネルで説明しているようなこの作品のここはこんな意図がありますのような説明が透明シートで補足されていて、今までにはないタイプかなと思います。お写真だと伝わらないかな・・・サイズもコンパクトで見やすいかなと思います。


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    ブティックを出ると、パンフレットなどが自由にもらえるスペースに出ます。今回のコートールド美術館の特別版(新聞の特別版)が置いてあったので、こちらを貰ってきました。この直後にマダムおふたりのプライヴェートレッスンだったので自分の分も合わせて3部頂きました。わたしが貰ってきたものは、この次の講座やレッスンにお持ちしますね。授業にも。


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    とても分かりやすく解説してあります。


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    ちなみに、大学の「美と芸術の歴史(印象派)」の授業を受けた学生さんたちはテクストのエドゥアール・マネのページを開くと、今回の《フォリー=べルジェールのバー》が載っていますよ。後期から授業を受ける学生さんたちにもお話しますね。


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    最後は、フォトコーナー。コート―ルド邸にいるような設定かな?


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    最初通り過ぎたのですが、あ、みなさんにようすを伝えなくちゃねと思ってお写真だけ撮ってきました。他の方は椅子に座ってお写真撮ったりしていました。


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    エスカレーターで下まで戻ってきたら、最初に預けた荷物をロッカーから取り出してお終いです。さあ、わたしはこれからレッスンです。美術展の途中で腕時計が止まっていることに気付き、え、この間電池を交換したばっかりなのに、もう!と時間を合わせようと1度休憩ソファーに出たらリューズ(ねじ回しの部分)がなくなっていて愕然。ほんの15分前くらいの時刻で止まっていたのでお手洗いなどまで戻ってみましたが見つかる訳もなく・・・古くなった時計はリューズがなくなることもよくあるそうで(わたしは初めてでしたが)、この日は悲しい気持ちで動かなくなった時計と過ごしたのでした。お写真は、そんなわたしの動揺が移ったかのようなブレ具合です・・・


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    美術館を後にする前に入り口のようすをパチリ。この時、お昼の1時前くらいですが、やっぱりガラガラでした。今がチャンスかも知れませんね。テレビなどで特集が組まれると、あっという間に混雑しますから。


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    時計なしのお仕事は不安だわ・・・と思いながらとぼとぼ駅へ向かってます。前日の猛暑より少しだけましでしたが、それでも外を歩くと汗が吹き出るような気温でした(>_<)。


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    広い公園を抜けて行きます。


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    噴水広場の向こうに見えるのは、東京国立博物館。


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    ≪奈良大和四寺のみほとけ≫展が開催されているようです。大人の生徒さんで行きたい方もいらっしゃるかなと思い、お写真撮っておきました。








    というわけで、始まったばかりの≪コートールド美術館展 魅惑の印象派≫に早速行ってきましたのお話でした。本当に、とてもよかったので是非どうぞ。あ、ひとつだけ残念だった点。美術展はその概要や歴史などを分かりやすく解説してくれるビデオが大抵どの美術展でも用意されているのですが(わたしも以前フランス語のビデオの字幕を担当したことがあります)、今回のビデオは大きなスクリーンではなく家庭用のテレビくらいの大きさ。そして、音声がなし(字幕のみ)。それが、合計4箇所あったかな。これは、とても見ずらかったので、それだけ残念でした。いつもは必ず最後まで見るのですが(勉強になることが多いので)、今回は全部見ずにその場を離れてしまいました。目も頭も疲れてしまい、内容が入ってこなかったので。とてもいい美術展だったので、そこだけ残念。でも、全体的にはすばらしかったです!










    今日のおまけ

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    最初の続き


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    茹だるような暑さの中、とてもきれいに咲いていました。最近、青や紫のお花も素敵だなと目がいきます。


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    こんな風に、ちょっと枝垂れ桜や桃のように上から下に向かって咲いていました。近くまで行って看板があることに気付いたのですが、ここは菊池寛旧居跡とのことでした。同じ通りには、藤田嗣治の旧居跡のプレートもあります。他に、この界隈は島崎藤村、泉鏡花、樋口一葉、有島武郎、有島生馬、里見とん、武田鱗太郎、与謝野晶子・寛夫妻、網野菊、串田孫一、川喜田半泥子・・・とずらずらっと文人たちの名前が並びます。すぐ隣の通りには、お嬢様学校の雙葉があるので(すぐ傍に白百合も)、レッスンへ行くときによく可愛い子供たちとすれ違います。


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    生徒さんのお宅に着いたら、道路との境目にねじれ草。今まで気付きませんでした。たまには、ゆっくりとぼとぼ歩くのもいいことですね。


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    エントランスには、いつも季節のお花が活けてあります。すっかり秋のお花になっていました。


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    季節がお花で感じられて、いつも素敵だなーと見ています。お花の先生が飾りに来てくださるそうです。新しいお花を生けたら、それまで飾っていたお花を生徒さん(マダム)のお宅に持ってきて下さるそうです。いつも素敵に飾ってあります。





    では、ここでお終い。

    ちょっと熱中症っぽくなってしまっていたのか、一昨日から頭痛とだるさが取れず・・・でも、今日はお家でお仕事だったので、すこしゆっくり体を休められました。嬉しい再会も出来たし(パリ大学時代の友人と再びお食事)、びっくりする懐かしい再会もあったので(パリ時代最初の頃のクラスメイトに大使館前でばったり!)、なんだか不思議な週の始まりでした。2日間わたしが留守にしていたので、ミヌーはお冠ですが。6月の怪我の件もなんとかお役所の方から保証してもらえることになったし(手続きがまだ全部終わっていないのでまだ病院代が全部戻ってくるか不安はありますが)、少しずついろいろよくなっている気がします。少しほっとした気持ちです。


    では、おやすみなさい。
    ええ、わたしはもう寝るわ・・・なんだか頭が痛いのが取れないので。

    Bonne nuit


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    プロフィール

      メグミ

    Author:  メグミ
    大学第二外国語フランス語クラス(ⅠA/ⅡA・ⅠB/ⅡB・ⅢB/ⅣB)、美と芸術の歴史クラス、学外講座、専門学校、プライヴェートレッスン(グループ/個人)等を担当。本学公開講座、サテライト公開講座、NHK講座、NHK提携公開講座、市民大学講座、県民大学講座、美術展映像字幕などもこれまでに担当。

    英語英米文学科を卒業後、ホテルに勤務、その後留学準備期間を経て渡仏。パリ第3大学にて仏語学・外国語としてのフランス語教育学(FLE)専攻。1996年から2005年までパリに10年在住。日系企業での通訳/フランス語講師などを経て、現在フランス語教員、翻訳家。

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